最近では男女問わず、脱毛をする人が多くなっています。
すね毛やヒゲなど、定期的に剃るのはお金も時間もかかるため面倒だと感じている人は少なくありません。
では、脱毛にはどのような歴史があるのでしょうか。
中には数十年前で比較的新しい行為だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし実際には紀元前3,000年頃だと言われているのです。
これだけ古い時代にもかかわらず、脱毛剤には様々な成分が含まれており美容効果もあったとも言われています。
そもそも当時はムダ毛は不潔で無意味なものだと捉えられていましたので、人前でムダ毛を見せるのは現代以上に失礼で不衛生なものと見なされており、どうしても剃らなければならない事情があったのです。
日本での歴史はと言うと、その始まりは平安時代のことだと言われています。
この当時の貴族は絶大な権力を持っており、当然身だしなみにも気を遣っていました。
特に女性の間でムダ毛を処理する行為が広まり、基本的に何でも手に入る身分だったため脱毛するための素材も手に入れることができていたのです。
江戸時代に入ると貝殻を使用して毛を抜いたり、油と石の粉末を混ぜてそれを摩擦して処理する方法が行われていました。
この時から日本では全身脱毛が行われるようになったのです。
明治時代には様々な西洋文化が流入したことで、西洋諸国で流行していた脱毛方法も入ってきて現在のニードル脱毛などが行われています。
しかし現在でも比較的痛みを伴うものですので、当時の方法ではかなり痛みを感じていたと言われています。
加えて施術にはかなりの費用がかかりますので、徐々に行う人も少なくなっていきました。
戦争が終わり人々の生活に余裕が生まれると、美への関心がさらに高くなっていきます。
高度経済成長期を経ると、サロンやクリニックなどで様々な脱毛方法が展開されそれぞれの店で個性的なキャンペーンやサービスが行われるようになり手ごろな価格で施術を受けられるようにもなったのです。